2013.02.03

国民皆保険制度とTPP

今日の午後は札幌で直前講習があります。この記事も札幌へ向かうエアポート号の中で書いています(揺れるので打ちづらい…)。医学部の面接対策の講座ですが、その中でTPPと医療との関係を取り上げます。

昨年、ある大学の面接試験で聞かれたし、一昨年の、ある大学の論文試験では、これを背景とした出題でした。要注意のテーマです。何が問われているのかは「企業秘密」なので書けません(笑)でも、以下のリンクくらいはオープンにします。

http://www.thelancet.com/japan

世の中には「日本はダメだあ~」という論調が多すぎるのですが、実は国民皆保険制度は世界にほこるべき制度であり、実績なのです。もちろん課題は山ほどありますが、たまにはプラス思考で日本をとらえ直してみても良いのでは?上記の英字誌ランセットは、そんな気づきを私たちに与えてくれます。

受験生も、日本も、これまでの努力にもっと自信を持とうよ!

2012.12.24

医学部の面接試験

今日の朝日新聞の朝刊に以下の記事が記載されました。

入試面接0点、なぜ 今年医学部不合格「採点基準は」

こうした記事が、とりわけ受験生に大きな不安と強い過剰反応をもたすことをボクは恐れます。そのため、以下にボクの連載コラムを掲載することとしました。

奥津茂樹「面接試験の評価基準」ぎょうせい『ガバナンス』2012年9月号

駿台生向けの非公開サイト「医系論文問題集」への掲載としなかったのは、一般の受験生の不安と過剰反応を避けることは、予備校講師としての「つとめ」(社会的責任)だと考えたからです。まずは、コラムの中にある広島大学のように、何よりも面接基準の公開が必要です。大学・医学部関係者は、ぜひ前向きに検討してほしいですね。
なお、同大学の後期試験は、新聞記事中の大学と同様に点数評価をしています。これによれば、4人の面接官全員が「D(入学させたくない)」評価の場合は0点になります。これと同じ採点基準ならば、記事タイトルにある「入試面接0点」は不思議ではありません。問題は基準ではなく、各面接官が何をもって「入学させたくない」と考えたかではないのかなあ…と思います。

2011.07.23

震災復興記念夏のイベント

仙台校「駿台・医系フェア」のご案内  ⇒ 詳細

 日時 2011年8月8日(月)
 場所 駿台予備学校仙台校

2011.07.08

医系論文問題集を更新

7月5日(火)に前期授業が終了し、少しは休みたいなあと思ってたのですが…
ずっと怠けていた原稿を一気に仕上げ(仕事の合間を縫って、この1週間で40枚書いた…)、今度はNPOの仕事を仕上げねばならず、なかなか休めないのだ。
それなら一気に残務を片付けようじゃないかと、なかば開き直って医系論文問題集のブログを更新しました。とりあえず8問追加して計40問くらいになり、デザインがおかしかったところを直して、問題集らしくなりました。
なお、この問題集は授業時に提示したユーザー名、パスワードがないとアクセスできません。悪しからず、ご了解ください。情報公開を専門とする立場からは、どおーんと公開したいところですが、「諸般の事情」から難しいのです…

 ○医系論文問題集

2011.05.19

夏期講習「医系論文」

医学部の小論文対策として、医学・医療に関する知識を習得することをイメージする人が少なくありません。また、そのための講座や参考書も山のようにあります。でも、ボクは受験生や高校の先生向けの講座で、それを「ミスリード」だと断言しています。
そもそも対策は「相手」の出方に対応するものでなければなりません。「相手」つまり大学の出題形式や内容に応じた対策でなければ無意味です。そして、医学・医療の知識がどうしても必要な出題は実際には少ないのです。
典型的な例を紹介しましょう。以下は順天堂大学医学部の小論文試験(2011年)の問題です。これって、やっぱり医学・医療の知識がなければ書けないのでしょうか?(笑)

この絵は、ハップル宇宙望遠鏡がとらえたM101銀河です。地球から2500万光年離れた銀河です。この絵から思うところを800字にまとめなさい。

M101s_3

どこから何が出てくるかわからない・・・そんな医学部の小論文対策はどうしたら良いのか?以下のとおり、今年から、お茶の水でも「医系論文」の夏期講習を担当します。まったく論文対策をしていない人はもちろん、レギュラー授業をとっている人も、考える・書く機会を増やすため受講してくださいね。もちろん授業後には、希望者を対象とした個別指導(論文・面接に関する質問、模擬面接の実施)のサービスもあります。

 ○お茶の水校 7月25日(月)~7月28日(木)13:40~16:30 ⇒詳細

2011.05.18

「適性」を磨くための医系論文・面接

今年度から仙台校と札幌校で、表記の夏期講習を開催します。「適性」を磨くなどと大それたタイトルですが、本気(マジ)です。
またしてもサービス精神を発揮して、それぞれの地域特性を反映させたローカルバージョンの講座にしました。講座案内にも「テキストとテストは地域特性に配慮し…」と書いてしまった…。いつでもどこでも同じ「歌」を唄うのは工夫がなく、「プロじゃあないなあ」などと考え、少し、いや、かなり無理をしたかも。
以下に各講座を紹介しますので、東北または北海道で医学部や看護・医療系学部の受験を考えている人は、ぜひ受講してください。

仙台校 ⇒詳細
 ○日程 8月4日(木)~7日(日) 9:50~12:40
 ○特色
  ・東北地方の大学の医学部や看護・医療系学部の出題(論文・面接)を取り上げます
  ・論文は3回のテスト(翌日返却)を行い、考える力・書く力を身に引き出します
  ・希望者を対象に、授業終了後、模擬面接を含む個別指導を行います
  ・AO、推薦入試についても対応し、地域枠入試に関する相談にも応じます
  ・首都圏など他の地域の論文・面接対策にもなる講座内容です

札幌校 ⇒詳細(まもなくアップ)
 ○日程 8月15日(木)~18日(日) 9:50~12:40
 ○特色
  ・北海道内の大学の医学部や看護・医療系学部の出題(論文・面接)を取り上げます
  ・論文は3回のテスト(翌日返却)を行い、考える力・書く力を身に引き出します
  ・希望者を対象に、授業終了後、グループ面接を含む個別指導を行います
  ・AO、推薦入試についても対応し、地域枠入試に関する相談にも応じます
  ・首都圏など他の地域の論文・面接対策にもなる講座内容です 

2011.02.08

少子化←晩婚化←○○○

なにげなく横浜市立大学医学部看護学科「過去の入試問題」をながめていたら、社会科学系の受験者も読んでおくべき問題を見つけました。そのなかの問題(Ⅱ)、少子化をテーマにした図表問題です。
図3の「性別未婚率」は授業でもたびたび取り上げてきたのでなじみがあると思います。少子化の最大の原因である「晩婚化」を示したものです。設問は図表を読みとり、500字で対策を述べるよう求めています。「晩婚化」に対する対症療法ではなく、「晩婚化」の原因を探り対策を講じる根治療法を示すことができればベストです。どこかの自治体のように、公費でお見合いをするなどという愚かな対症療法を書いたら笑えるけど、解答としてはアウトです。
解説門文には書いてないのですが、<少子化←晩婚化←○○○>のような流れで分析を深めることができているか否かをみる試験のような気もします。この○○○を探り、取り除くのが根治療法としての対策です。ボクだったら○○○として「出会えない・口説けない・金がない」ことをあげますが、これだけでは意味不明で受け狙いだと誤解されるので(実はそれぞれ深い意味があるのですが・・・)、「良い子」の皆さんは真似しないように。
ちなみに、この大学では解説文を公開していて、そこには小論文の出題意図・評価方法、評価のポイントが掲載されています。小論文の採点基準を知りたくて、このblogにたどり着いた人は必見ですよ。

宗教は人間を救えるか

パソコンのハードディスクに眠っていた。10年以上も前の解答例(800字)です(そのころは、いろいろな意味で、まだ若かったなあ)。中央大学総合政策学部の論文試験の問題だったと記憶していますが、なかなかユニークなテーマなので以下に掲載します。1段落を読めば筆者の主張はわかるので、その先は自分なりに考えてください。
ちなみに解答例は、ザルからこぼれた水を「救う」という視点で宗教の意義を認めています(宗教者には怒られてしまうかもしれませんが・・・)。ザルとは社会的制度であり、そこからこぼれれ落ちる水とは言うまでもなく人間です。
他方、社会はザルでいいのか?という疑問もあります。社会的包摂という概念や制度があります。それはザルの目をもう少し細かくして、社会的に排除される人たちを救い上げたいと考える立場です。

筆者の主張は次のとおりである。「魂を救済する」というのは宗教の一側面に過ぎず、実際に宗教はきわめて政治的な存在である。三大宗教はいずれも当時の貧困や矛盾に満ちた社会を変革すべく始められ、人々の心を救うのと同時に自らの理念によって理想の世界を実現すべく動いたのだ。当時の社会ではまぎれもない革命勢力であり、まさに政治的存在である。

 確かに宗教は依然として強力な政治的存在ではあるが、そのことは必ずしも人間を救うことにはつながらない。それは、宗教の他にも貧困や矛盾に満ちた社会を変革する道具が生れたからである。科学技術や民主主義・人権思想がそうである。たとえば、科学技術の活用によって、生産性や保健衛生が向上し貧困が改善された社会もある。また、民主主義・人権思想の浸透により、差別・抑圧の解消が進んだ社会もある。こうした歴史的経緯や現状をみると、宗教が人間を救ったとは言い難い。

 それでは、宗教は人間を救えないのかというとそういうわけでもない。貧困が改善され、差別・抑圧も少なくなった社会で、人々は人生や社会に対して依然として不安や疑問を抱えている。当たり前のことだが、科学技術や民主主義・人権思想は万能ではなく、それらだけで人間を救うことは困難である。とりわけ、生きる・死ぬという内面の問題に対しては、科学技術や民主主義・人権思想は微力であり、そこに宗教が人間を救える余地があるのだ。

 今後の課題は、宗教は政治的存在とは異なる方向性を持つことである。特に民主主義が発達した社会では、人々の要求は政治というチャンネルを利用して実現できる余地がある。宗教があえて政治的存在をめざす必要はない。一方で政治のチャンネルでは、どうしても少数者、弱者の意見が反映されないし、先に述べた人間の内面の問題も扱われない。そのように政治から排除されがちな人々や問題と向き合っていくことが大切なのではないだろうか。

2011.01.06

入試直前期の個別指導

私大・二次のための論文演習を申し込んだ人を対象に、2月の入試直前期に各校舎で個別指導を実施します。添削。返却された答案に関する質問だけでなく、医学部受験生で面接対策を希望する人には、模擬面接をサービスでつけてしまいます。ただでさえ「どきどき」「わくわく」する時期なので、栄養剤(?)がわりに単に話を聞きたいという人も、遠慮なくお越しください。ボクが対応するのは以下の時間・場所です。なお、変更の可能性もあるので、2月に入ってからブログの記事で最終確認してね。

☆2月8日(火)17:00-18:00 横浜校

☆2月9日(水)16:00-17:00 お茶の水8号館

☆2月11日(金)17:00-18:00 お茶の水2号館

2010.12.08

順天堂大学医学部の論文試験

順天堂大学医学部の論文試験は、かなり特殊です。2010年は呉亜沙さんの「樹海」の絵が示され、それについて思うことを800字で書く(75分)というものでした。昨日の補講で、この「難問」について簡単な解説をしたのですが、ヒントになるのは順天堂大学でよく使われる「心映え」や「仁」です。それに関する大学関係者の記述があるページにリンクを張っておきました。これらをよく読み、「心映え」や「仁」について理解しておきましょう。

理事長の言葉 Link     学長メッセージ Link

ちまたには医系論文対策と称する本があふれていて、医学・医療の知識の習得を対策の鍵とするものが多いようです。「ほんまかいな?!」というのが正直な感想です。リンク先の絵をよくみてください。実に、いろいろな意味やメッセージを感じ取ることができますよね。この絵を読み解き、考えるのに、医学・医療の知識の何を活かせるんでしょうかね。こんなことで怒りたくはないのだけど、「みんな、もっとよく考えようね」とワタクシは強く訴えたい、ドンっ(思わず机をたたいてしまった…その音)。

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