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2012.02.16

日本一早いかも 慶大法の解答速報

今日もやっぱり忙しくて、予定より遅くなりました。
なかなか面白い問題でしたね。設問は以下のとおりです。

以下の文章は1994年に公刊された「国家の未来」と題する論稿で示されたいくつかの未来像のうち、二つを抜粋したものです。これを読み、「未来国家Ⅰ」と「未来国家Ⅱ」に共通する考え方を簡潔にまとめた上で、それに対する擁護と批判の両方を展開しなさい。

要約はよくあるパターンで、「共通する考え方」をまとめるという部分要約です。キーワードは「人間性の改造」です。二つの未来像が、どういう風に「人間性の改造」を企てるのかを説明するのが部分要約のポイントです。なお、設問をよく読まなかった人は、「未来国家Ⅰ」と「未来国家Ⅱ」の二項対立だと錯覚したかもしれませんね。
論述は擁護と批判の展開を求めているのですが、この「展開」というのがわかりづらかったと思います。擁護とは「人間性の改造」の意義を、批判とはその問題点をそれぞれ指摘することです。その上で、自己の見解を述べることが「展開」の意味だと思われます。ただ、設問の趣旨がわかりづらいので、多くは擁護と批判のそれぞれを述べて終えたのでは?
さて、この問題は、受験生にはわからないかもしれない「深~い問題」をはらんでいます。よく犯罪の原因について、個人か社会(環境)かという議論があります。「人間性の改造」という考え方は前者の立場です。しかし、ふたつの未来像のように人間を「改造」すれば犯罪はなくなるのでしょうか。日常の関係の中で良くも悪くもなるという真の人間性に気づけば、ふたつの未来社会の「改造」が実に皮相的であることがわかります。「改造」すべきは犯罪者自身ではなく、彼や彼女を生み出した貧しい人間関係つまり社会である…という話にまで「展開」できれば、すごく高い評価になったのでは?

詳しくは駿台の解答速報を待っててくださいね。

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