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2011.08.26

「つながる」って?

 ボクが理事をつとめるNPO「ぐらす・かわさき」が設立10周年を迎えます。記念リーフレットをつくるため、過去のニュースレターを整理していたらボクが書いたことが出てきたので、そのまま載せてしまいます。いま読み返すと、ちょっと恥ずかしい文章もあるのですが、いまさら「歴史」をねつ造しても始まらないし…
 以下の文章は2001年6月発行の「ぐらすレター」からの引用です。10年も前の文章だけど、自分のこだわりはあまり変わってないかも…です。

___________

 ぐらす・かわさきのキーワードの一つに「つながる」がある。わざわざそんなことを掲げなければならなくなったのは、いまの社会に生きる私たちがつながっていないからである。

☆ホンネはつながりたい
 混雑した電車の中で足を投げ出し座る人、きれいに掃除した車の中から道路にゴミを投げ捨てる人など、ジコヂュー(自己中心的)と呼ばれるような、つながっていないことを示す例や事件をあげたらキリがない。その一方で、携帯電話に食い入るまなざしをまちのあちこちでみかけるが、その姿はもっともっとつながりたいと叫んでいるようでもある。

☆それを阻むのは誰?
 あえて粗雑な犯人探しをするならば、私たちがつながれなくなったのは「近代」のせいだ。「近代」の一つの特色に要素還元主義というものがある。それによれば、人間の一つの要素(機能)だけが取り出され、評価される。女と男、高齢者と若者、健常習と障害者、日本人と外国人などなど、ある特定の機能の有無や「優劣」だけで評価することを「近代」は人々に強いてきた。

☆近代がジコチューを生みだした
 受験、出世、マネーなどの競争(ゲーム)にはまり込む人のように、自らの機能強化だけをひたすら求め、存在の全体性や他者との関係性を無用なものとして捨てていく。個人がそれぞれの機能に応じてパラバラになって暮らすジコチュー社会は、まさに「近代」の完成形態といえよう。ところが、いくら自分を磨き機能を強化しても(「自分探し」。をしても)、ちっとも「しあわせ」になれない…。

☆まじりあい、関係性の回復を
 「つながる」という言葉はそんな社会を背景に注目されるようになった。こう考えるならば「つながる」とは「近代」が切り捨ててきた存在の全体性や他者との関係性を回復していく営みといえよう。各人の機能や要素とは無関係に「ありのままの私」がさらけ出され、他者がそれを受け容れ・拒絶しつつも、とにかくまじりあって暮らしていくことが「つながる」ことである。

☆身近な一歩から広がる可能性
 こう書くと何かたいへんそうだが、いろいろな人が集って飲んで食べておしゃべりをする
ことも「つながる」つまり「近代」の超克である。それを身近で小さな単位から試みることを、ぐらす・かわさきで実践していきたい。

2011.08.17

思考停止で気が利かない

休みのない予備校講師の「夏休み」日記(その18)

 駿台予備校・札幌校の夏期講習も3日目。明日が最終日で、ようやく6泊7日の長期ロード第2弾を終えます。ということで、明日は札幌にいる友だちと「かんぱーい、お疲れさまー」の飲み会です。ボクは大学から大学院まで計5年間、上野動物園でバイトをしていました。そのときの友だちです。
 今日は5時に起きて答案の添削・採点をして、午前はホテルに「缶詰め」で授業準備、午後の授業終了後はアフターサービスの模擬面接と何だか忙しかった…で、よせばいいのにホテル帰着後は、近くの中島公園で走りました。北海道は涼しいので気持ちよく走れるのですが、長あーい一日でした。やっぱりけっこう疲れた。
 何か気の利いたことを書こうと思ったけど思考停止。もう寝まあーす。こんな日々を送っていて、「オレ、何やってんだ?」と思うこともありますが、「全力中年」はとにかく前向きに突き進んでいくしか芸がないのです。明日も早起きして、がんばろう!やり残した「宿題」がまだまだたくさんあるのです。

[今日の食事]
 朝:サンドイッチ、味噌汁
 昼:カツカレー
 夜:野菜サラダ、から揚げ、缶ビール←コンビニめし+ジョギング5km

2011.08.16

人づきあいを楽しむ

休みがない予備校講師の「夏休み日記」(その16)

例によって詳細は企業秘密なのですが、今日のテストのテーマは「性格と認知症との関係」でした。昨年の旭川医科大学の医学部AO入試の問題です。テーマだけをみると知識を問う出題のようですが、そうではありません。受験生のアナロジーや論理的思考力をはかる難問かつ良問です。
その中で、性格の「外向性傾向」が高く「神経性傾向」が低い場合は認知症リスクが低い、という仮説のメカニズムを説明させる問題があります。このように、科学的な因果関係が解明されたわけではない仮説を「立証」するには、知識や常識にとらわれない遊び心や大胆さが必要で、それがアナロジーです。ただ、アナロジーは単なる思いつきではなく、それなりの論理がなければなりません。ゆえに問題の発見→分析→解決という、いつも授業で強調している論理的思考力が必要なのです。
「外向性傾向」が高く「神経性傾向」が低いとは、まさに表題の「人づきあいを楽しむ」ということです。「外向性傾向」が高く人づきあいが多くても、その中で強いストレスを抱え込んでしまう場合は、「神経症傾向」が高くなり認知症のリスクが低くならないというデータを、出題資料は示しています。
ただ、これらは、あくまでも仮説なので、これを読んだ受験生の皆さんは事実だと信じ込まないでください。それは、毎日のように「人づきあいを楽しむ」ボクが(だから昨晩も初対面の人たちと盛り上がり深酒してしまった…)、かなり深刻な記憶障害になっているさまを見ればわかりますよね(?!)。
以下のように、意味もなく毎日の食事の内容を書き込むのも、明日になればきっと忘れてしまうからなのです。

[今日の食事]札幌は涼しいのでnoodleOKなのです
 朝:おにぎり
 昼:ラーメン
 夜:焼きサバ定食

2011.08.15

札幌・中島公園を走る

休みがない予備校講師の「夏休み」日記(その15)

今日から札幌で夏期講習が始まりました。猛暑の大阪から札幌に来たので、その涼しさがとても心地よいです。ただ、あいにくの曇り空なのが残念。でも、これで青空だったら、授業を放り投げてどこかへ行ってしまうかもしれません…。
授業を終えてホテルで一息ついてから、近くにある中島公園で軽く走ってきました。はじめは少し体が重かったのですが、途中からは少しペースが上がりました。曇天ではあっても、夕暮れのジョギングは快適です。散歩をしている人たちも一日の終わりを公園でじわーっと楽しんでいて、おかげでボクもクールダウンできたかも。
そのあとはホテル近くの定食屋で軽く食事をするつもりが、ボクの悪い癖で、店の主人や他の客と話し始めて、ついつい盛り上がってしまい、深酒をしてしまいました。今日の授業では過剰摂取が肥満の一因だなんて話をしてたのに…
答案の採点や授業の準備は、明日早起きをしてホテルに「缶詰め」でがんばりまあーす。

[今日の食事]サンマの脂がのっていて、すごくおいしかった
 朝:きつねうどん
 昼:おにぎり2個
 夜:枝豆、北寄貝酢の物、ギョーザ、サンマ塩焼き、生ビール3杯、ハイボール1杯+ジョギング5km

2011.08.14

小論文の採点基準

休みがない予備校講師の「夏休み」日記(その14)

 大阪での仕事は無事終了しました。計6時間の授業と質問タイムで約7時間話し続けて、さすがのボクも少し疲れました。昼は会場近くの定食屋でばっちり食べたので、夜は「イカ焼き」(1枚100円、すごくおいしかった!)を食べたくらいで、早めに寝ることにしました。明日昼過ぎから札幌で授業なので、少しでも多く休養したいと思います。
 今日のセミナーでも話したのですが、小論文の採点基準を知りたい受験生や高校の先生も多いようなので、以下にいくつか紹介します。

 ○上越教育大学

 ○岩手県立大学

 こうした情報公開をすべての大学が実施すれば、論文や面接入試に対する根拠のない不安や「受験産業」によるミスリード(駿台は違うよ!)を避けることができると思います。しかし、残念ながら多くの大学は情報公開に消極的です。とりわけ、国公立大学は情報公開法や情報公開条例に基づく「説明責任」があるはずなのですが…
 ボクの専門の一つが情報公開なので、すべての大学に対して開示請求をしてみたいのですが、何といっても暇がありません。それが自分の個性・特性であるのですが、いろいろなことに意欲・関心を持ちすぎるのでしょうね。「身辺整理」というと少し危ない響きがあるのですが、いつまでも若くないので、もう少し自分がやるべきことをしぼり込む必要がありそうです。
 そんなことを言いつつも、札幌の夏期講習に行ったら毎日走って、「ふるさと納税キャンペーン」の準備に着手して、市民ファンド立ち上げの構想をまとめて…なんて考えているのです。こうした多動性はビョーキみたいなものなので、じっくりと付き合っていくしかないのかなあ?
 明日は朝一番で札幌に飛びます。大阪33℃→札幌26℃だって、涼しそうだなあ。

[今日の食事]昼にガッツリ食べたから、夜はこれで「まっいっか」
 朝:モーニング(サラダ、スープ、コーヒー)
 昼:小松菜煮びたし、なす揚げびたし、とり大根、ご飯、みそ汁
 夜:イカ焼き、缶ビール2缶

2011.08.13

のぞみで西へ

休みがない予備校講師の「夏休み」日記(その13)

 今日から長期ロード第2弾が始まります。明日は大阪で、高校の先生を対象にした講習が終日あります。念のため前泊しなければならず、いま新幹線で大阪へ向かっています。明日も大阪に泊まって、翌朝に飛行機で札幌へ向かい、午後から4日間の講習が始まります。
 という感じで、今回は6泊7日の長期ロードです。旅先でボクがどんな経験をし、何を考えたのか?を伝えていく記事を書いていきたいと思います。

追記:大阪駅前のホテル周辺は、おいしそうな店が林立しています。迷ったあげく、安くておいしい餃子(300円)というキャッチコピーにひかれ、某中華料理屋に入ってみました。けっこう芸能人も食べに来たみたいで、ぐるナイの「ゴチになります」レギュラーの「ターさん」(田山涼成さん)の写真も。中華丼も塩味、卵入りで、いつもとは違う味を楽しめました。明日は何を食べようかなあ?おっと、その前に講習の準備をしなくては…大阪に「食い倒れ」に来たわけではないのだよなあ。

[今日の食事]
 朝:パン2個、牛乳
 昼:冷やし天ぷらそば
 夜:餃子、中華丼(ごはん軽め)、生ビール1杯

2011.08.12

どうする?晩婚化

休みがない予備校講師の「夏休み」日記(その12)

 今日で駿台横浜校の講習が終わりました。第3日にあるデータを紹介して、少子化や高齢化について、みんなに考えてもらいました。以下に、そのデータへのリンクをはっておきます。

 ○年齢別未婚率の推移

 レギュラー授業ではおなじみのデータなのですが、2010年国勢調査のデータも加わったので、ブログ読者の皆さんもリンク先を必ず見てくださいね。
 晩婚化は20代後半や30代前半で結婚しない男女が増え続けてきたことから明らかです。少子化の原因は、不十分な子育て支援策というより、この晩婚化なのです。男性の晩婚化は放っておいてもよいのですが、子どもを産む女性の晩婚化は少子化に大きく影響します。2010年になり、ようやく未婚率の伸びは鈍化しましたが、それでも30代前半の女性の33.3%が未婚という事実は重いといえます。
 よく論文入試で「少子化の原因と対策を述べよ」みたいな出題があるのですが、仮に原因が晩婚化だとすれば対策は容易ではありません。少子化に悩む政府が結婚を強制できないし、そもそも対策を講じても、その本当の効果(現役世代が増えて高齢者を支える負担が減ること)が表れるのは20年以上も先だからです。対策を講じるには晩婚化の原因を探り、それらを一つ一つ取り除いていかなければなりません。
 その原因とは?ボクが冗談半分で言っているのが「出会えない・口説けない・金がない」です。このうち「口説けない」のは、各人の気合いや根性の問題(?)なので関知しません。ただ、「出会えない」と「金がない」は若者だけの責任ではないので、社会的な対策を講じる必要があります。では、その対策とはなんでしょう?ここから先は自分で考えてみてください。
 こんな感じでボクの授業はティーチングではなくコーチングを意識しています。他人が出した答えを覚えるだけではおもしろくありませんよね。「出会えない」と「金がない」をどう改善してくのか?近い将来の自分自身の問題でもあるので、これくらい自分の頭で考えましょうね。
 なお、上記のデータの中の「生涯未婚率」の増加も実は深刻な問題を含んでいます。2010年に50歳になった人で一度も結婚していない人が男性は19.4%、女性は9.8%もいるんです。離婚や死別を合わせると、かなりの割合になるわけで、これが日本社会に大きな変革を迫ることは間違いありません。結婚しないのは自由なのですが、そうした人たちが増えると何が問題になるのでしょうか?これも重要なテーマなので考えてみてください。

[今日の食事]自宅にいるときは野菜をしっかりとらねば
 朝:パン2枚、野菜の煮びたし、りんごジュース
 昼:おこわ、サラダ
 夜:グラタン、ハッシュドポテト、豆腐サラダ、ビール(少々)

 

2011.08.11

アゲハの旅立ち

休みのない予備校講師の「夏休み」日記(その11)

 Ageha 今朝、知人からとてもうれしいメールが届きました。彼女に託したアゲハの幼虫が、さなぎから羽化したとのこと。メールを読んで思わず「やったあ!」と叫んでしまいました。写真も送ってくれたので掲載しますね。
 このアゲハは元は「うちの子」でした。我が家のバルコニーの山椒の木で育った幼虫を知人にあげたのです。彼女の面倒見がよかったのでしょう。我が家にいたはずのもう一匹の「うちの子」は、ボクの面倒見が悪かったのか、どこかへフラッと家出したまま帰ってきません…。
 ところが、長期ロードから帰ってきたら、さらにたくさんのアゲハの幼虫が山椒の木にいるではありませんか。長女(長男?)は家出してしまいましたが、そのかわり弟や妹が増えて、たいへんなことになっていました。でも、すでに山椒の葉はかなり食べつくされていて、とても多くの「子どもたち」を養えそうにありません。そこで、山椒の鉢植えをもつ知人に再び養子縁組を申し出て、3匹のアゲハの幼虫を託すことになりました。
 忙しすぎる毎日なので、ほのぼのした話に飢えているのかもしれません。でも、けっして美形とは言えない小さな小さな幼虫が、何度かの脱皮を繰り返し、さなぎから羽化して美しい成虫になっていく姿は、本当に感動的です。少しくたびれかけてきたボクは、我が家のアゲハの幼虫をながめつつ、「とうちゃんは空を飛べないけど、君らに負けないよう、地べたをはいつくばって、がんばるよ」と心に期したのでした。

[今日の食事]昼は自宅でバランスのとれた食事でした
 朝:トースト1枚、牛乳
 昼:焼き魚、サラダ、オクラ&とろろ、ご飯
 夜:豚汁定食

 

2011.08.10

子どもがつくる寄付

休みのない予備校講師の「夏休み」日記(その10)

 今日も横浜は熱かった…そんな中で午前、午後と会議があり、夕方からは授業という強行スケジュール。しかも、朝5時に起きて熱帯夜の余韻の中を走ったものだから、もうクタクタです。でも、これからメールを送らねばならず、まだまだ眠れません…今日も充実してたけど、長い長い一日だなあ。
 午後の会議というのはボクも委員をつとめている「かながわ寄付をすすめる委員会」です。新しい公共支援事業を活用して寄付を促進するための事業について、みんなでわいわい話し合います。ボクは、こうした企画会議が大好きで、とても心地よく参加させてもらっています。今日の会議の内容は、いずれ正式に公表されるので、それまでは明かすことはできません。以下の話も、ボクの構想というか妄想の類だと理解してください。
 寄付について最近関心を持っているのが「子どもがつくる寄付」です。寄付活動に子どもが駆り出される例は多いのですが、よく考えてみると、それは大人による「動員」であって子どもの発意によるものではありません。
 今年の春、ボク自身も地元のさくら祭りで「募金キッズ」を集めて、子どもたちと一緒に寄付集めをしました。しかし、内容も方法も大人が主導したものだったと大いに反省しています。反省だけならサルでもできるので、人間らしく反省を生かして次の行動にとりかかりたいと考えました。それが「子どもがつくる寄付」です。
 たとえば、学校の総合学習やクラブチームの活動の中で、子どもたちが身近な問題を発見し、その解決のための寄付集めをすることができないでしょうか?寄付を社会参加の一つと考えるならば、その経験は、きっと子どもたちの未来に生きるはずだです。難しそうな論文試験だって、さくさくできるようになるかもしれません(?)。それが、実際には、どのようなものになるかは今はわかりません。でもわからないからこそ、何だか楽しいことが始まりそうで、胸がドキドキするのです。

[今日の食事]自宅で食べると野菜がいっぱい!
 朝:ご飯、大根の煮物+ジョギング5km
 昼:もりそば
 夜:野菜いため、冷しゃぶサラダ、ビール少々

2011.08.09

「共犯関係」を越えて

休みのない予備校講師の「夏休み」日記(その9)

 今日から、駿台横浜校で、慶大法の論文対策の夏期講習が始まりました。昨日までは、ずっと医系論文で走ってきた頭を切り替えなければなりません。でも学部を問わず、ボクが授業のはじめに強調することは同じです。それが、タイトルにある「マニュアル&ネタ依存よ、さようなら!」です。
 はじめから「さようなら!」というのはあんまりですが、一般の受験生が抱いている「マニュアル通りに書けば大丈夫」とか、「ネタがあれば何とか書ける」というような幻想を打ち砕いておかないと、授業の意味を理解できないと思うので先手を打っておくのです。これは、高校の先生向けの研修でも同じです。
 そのときに素材として使うのが、実際に論文試験の採点にあたった大学教員による以下の講評です。

…小論文対策、小論文指導が画一化しているのではないだろうか。時事問題におけるキーワードだけを取り上げ、模範解答の形式を覚えているだけのように感じられる。本当に解答者が自分の意見、考えとして記述しているのかどうか。受け売りの言葉でなく、拙くても自分自身の言葉で記述してほしい。…

(下関市立大学「2009年度一般選抜【前期日程】小論文出題の意図と答案の傾向」)

 受験生、教師、保護者の皆さん、「画一化している」との指摘、そして「拙くとも自分の意見、考え」を述べてほしいという叫びを重く受け止めましょう!これは、この大学だけではなく他の大学の論文入試でもみられる普通の景色なのです。
 ちなみに、「模範解答の形式」がマニュアルで、「時事問題におけるキーワード」がネタです。ボクの授業では、そのようにして、深い思慮もなくマニュアルやネタに群がることを、ちょっと厳しいですが「共犯関係」と表現しています。教わる側だけではなく、教える側も楽をしようとした結果、予期せぬ過ちを犯してしまうから「共犯」なのです。その過ちを象徴しているのが、上記に紹介した大学教員の怒りです。
 タイヘンだけど、一つ一つ自分の頭で考えて、少しずつ書くことに慣れていこうね!

[今日の食事]
 朝:トースト2枚、牛乳

 昼:ぴりから冷麺

 夜:ニラレバ炒め、ビール中ビン1本

2011.08.08

無事終了!!

さきほど、駿台仙台校での講演を終え、89日の長期ロード第1弾を無事に終えました。ようやく、いま帰路に着き、新幹線の中でこの記事を書いています。あっという間に時間が過ぎて、暦の上ではもう秋なのですね。ある方からのメールで、それを知りました。まるで「浦島太郎」の気分です。
 
このブログにも書いたように、最後には倒れそうにもなったけど、実に密度の濃い時間を過ごすことができました。そして、これからも忘れることのない「思い出」もたくさんありました。適度に息抜きはしたけど、率直に言えば、あまり休めませんでした。でも、今日の講演でも話したように、東日本大震災以降の「無常観」に突き動かされた「全力中年」らしい「夏休み」の過ごし方だったと思います。
 
なお、今日の講演では、その無常観を含めた人生観、人間観、社会観、科学観、医療観について、このごろ考えていることをアレコレ話しました。それぞれについて、このブログでも順次書いていくので期待してください。明日からは横浜で慶大法対策の講座です。「芸風」は変わりませんが、内容や方法は大きく変わるので、早く頭の中を切り替えなくては…
 日が傾きかけ、美しい安達太良山のシルエットを車窓から眺めています。

山寺に登る

 午後の講演まで少し時間があったので、足を伸ばして山寺に行って来ました。芭蕉の句「閑けさや 岩にしみ入る 蝉の声」で有名な立石寺です。
 仙山線の山寺駅におりてビックリしたのは、奥の院まで往復130分との表示。講演のウォーミングアップで来たのに、遅刻したらシャレになりません。
 そこで、がしがし登って降りたら、1時間もかからないで駅に帰り着くことができました。130分というのは、ゆっくりコースの表示だったのですね。
 がしがし登ったけど、きちんと参拝もしてきました。家族、友人、知人の健康、受験生の学業成就、被災地の復興、少ない賽銭なのに欲張りすぎかも…
 昨夜は久しぶりに爆睡し、山寺でいい汗かいて、涼しい風にあたりつつ「なぜ彼らは世俗を離れ、山にこもったのか?」などと少しだけ思索して…ウォーミングアップ完了!仙台の講演に向かいまあ~す。Yamadera
 右の写真は五大堂からの風景です。

2011.08.07

もうすぐゴール

夏休みがない予備校講師の「夏休み」日記(その8)

 仙台の夏期講習が終わりました。残るは、明日午後の医系フェアでの講演「深く考える論文・面接」のみです。休むまもなく明後日から横浜で夏期講習が始まりますが、8泊9日の長期ロード第1弾も終わりに近づき、ほっと一息。
 今日は七夕まつりの熱気につつまれた仙台を離れ、某温泉につかって、束の間の休みをとることにしました。もちろん隠密行動ではなく、家人の「許可」を得ています。昭和の感じの古い宿ですが、温泉原理主義者(?)のボクにとっては何よりも源泉掛け流しが魅力です。ただwimaxが通じない山奥のため、この記事もモブログ(携帯での投稿)。
 でも、たまにはネットやメールから解放されて、きちんと自分と向き合い深く考える時間も必要 です。明日の講演タイトルも「深く考える…」なのですから。
今日も4時起きなので、すでに眠いのですが、少し気合いを入れ直して何か原稿を書こうかなあ。
 さあ、あと1日ケッパルべし。

[今日の食事]夜は久しぶりに食べた感じがする
 朝:おにぎり1個
 昼:なすの煮浸しそば
 夜:温泉宿の夕食

2011.08.06

少し疲れたかも…

休みのない予備校講師の「夏休み」日記(その7)

 8泊9日の青森→仙台の長期ロードも終盤に入りました。快調に飛ばしてきたつもりですが、ここへ来て、さすがに疲れが出てきたようです。今日は授業と模擬面接を終えてホテルに戻ったのですが、体や頭が脱力して前に動かない感じでした。ずっと「あげあげ」でテンション高めでやってきたので、ガソリンが切れたようです。そこで1時間ほど昼寝をしたあと、湿度90%の仙台の街を走って、少しだけリフレッシュできました。
 仙台は今日から七夕祭りで、ものすごい人が出ています。お祭り好きのボクは、ふだんだったら「視察」に繰り出すのですが、疲れているのか人手に臆したのか、祭りに突入できずにいます。あさってまでやっているので、今日はおとなしく授業と講演の準備に取りかかることにしました。ここで逃げたり負けたりするわけにはいかないので、ふんばりどころなのだろうなあ。

[今日の食事]
 朝:牛丼(ミニ)
 昼:天ざるそば
 夜:野菜サラダ、きんぴらごぼう、おにぎり1個+ジョギング6km
 

2011.08.05

つらいけど、前を向く

休みのない予備校講師の「夏休み」日記(その6)

 今日は、授業終了後、せんだい・きやぎNPOセンターをたずねました。予備校の仕事ではなくNPOの仕事です。同センターは「みんみんファンド」という市民ファンドの先駆者であり、最近も、財団法人「地域創造基金みやぎ」を立ち上げました。これから神奈川県内に市民ファンドを立ち上げようとするボクたちにとって大先輩にあたる人たちです。その経験に学ぼうと、川崎のNPOの担当理事も仙台に来て、2時間のヒアリングを行いました。学ぶべきことがたくさんあり、何よりも彼ら・彼女らの思いに直接触れることができたのは、とても大きな収穫でした。ここでは具体的に記しませんが、大先輩の経験や課題を神奈川県内で活かしたいと思いました。
 このせんだい・きやぎNPOセンターの礎を築いた代表j理事の加藤哲夫さんが、いま病床におられます。加藤さんは以下のブログで、日々の様子を記しています。

 ○蝸牛庵日乗

 これを拝見して、加藤さんに届いた手紙に対して、「何か書かなければと思うのですが、体力が衰えているのと、痛みがあるので、書けません。」との言葉を読み、思わず落涙してしまいました。ボクも何冊かの本を出し、月刊誌への連載も15年近く続けてきました。書くことも仕事の一つとしている立場から、「書けません」という言葉は実に重く響きます。そして、なんだかんだと弱音を吐いて、表現することから逃避しようとする自分の弱さを突かれた思いもしました。
 予備校で医師をめざす受験生を教えていて、患者から学ぶという話をときどきします。受験生は若くて経験も少ないので、医師と患者との関係を一方的にとらえがちです。患者は医師が治し・癒す対象と考える彼ら・彼女らにとって、患者の言葉やふるまいに治され・癒される面にも気づいてほしいのです。多くの医師をめざす若者に、病床にある加藤さんの言葉を受け止め、いろいろなことを感じて、深く考えてほしいと思います。
 ヒアリングを終えて、突発的に、仙台市若林区の被災地を訪れました。ボランティアをする時間的余裕もなく、ただ車で通りすぎただけですが、震災後5か月がたつのに車や家やがれきが残っている様子に言葉を失いました。そして、ふるさと納税キャンペーンを含めて、首都圏で暮らすボクたちにできることは何でもいいからやらなければという決意を新たにしました。
 加藤さんご病気のことを含めて、つらいけど、前を向く。ボクには、それしかできません。

[今日の食事]夜はいわゆる「コンビニめし」でした
 朝:パン2個、コーヒー
 昼:バナナマフィン、アイスコーヒー
 夜:野菜サラダ、コロッケ、から揚げ、缶ビール

2011.08.04

仙台市内を走る

休みのない予備校講師の「夏休み」日記(その5)

 別に食い逃げしたわけではありません。スポーツクラブのインストラクターに「夏を制する者は○○を制する」などと、まるで予備校のキャッチコピーのようなことを言われ、飽きっぽい習性を少しは改め、先月から走る機会を増やしているのです。そして、今日から講習が始まった仙台でも走ってみました。そうしたらなんと足の軽いこと、霧雨の中を自分のイメージ的にはホイホイ走ることができました(周囲からはウォーキングにしか見えなかったかもしれませんが…)。
 ボクの場合、制する「○○」は受験ではなく、ロードレースの大会です。以下に秋にエントリーした大会をあげましたが、調子に乗ってほいほいエントリーをしたら、こんなに増えてしまいました。

  ①24時間ゆめリレーin湘南ひらつか(9月24・25日)
  ②湘南国際マラソン(11月3日)
  ③川崎国際多摩川マラソン(11月20日)

 走るといっても10kmの部なのですが、ずーっと不摂生を続けてきたため、10kmでも千里の道のように感じられるのです。ただ、こういう「生きる目標」を設けることで、おじさんは自堕落な生活を少しだけ反省し、生活習慣も改善されていくのです。現に先月から走る回数を増やしたら、なんと体重が減り、この30年間の最少記録を更新中なのです。ホイホイ走ることができたのも、その効果が表れてきた感じです。
 なお、①の24時間レースは一人で走り続けるわけではありません。高校の同窓生の男女11名+1名(彼女のおかげで平均年齢が1歳若くなった!)の計12名でリレー方式で走り続けるレースです。友人にはフルマラソン経験者も多く、トライアスロン優勝経験者、1人24時間レース(なんと183km走り続けた)経験者などの猛者もいるので、ボクはマネージャーで参加し、「もしドラ」みたいに経営のうんちくを語り続けようかなあなんて思ってます(笑)。
 そんなわけで風のように、いや違う!亀のように、霧雨の仙台の街を走っていたのでした。

[今日の食事]今日は休肝日にしました
 朝:パン1個、コーヒー
 昼:天ざるそば
 夜:酢豚定食+ジョギング6km

2011.08.03

ふるさと納税で被災者支援を

休みのない予備校講師の「夏休み」日記(その4)

 今日は青森から仙台に移動しました。明日から仙台の講習とイベントでの講演が続きます。当初は酸ヶ湯温泉に立ち寄るとか、弘前に観光に行くとか考えていましたが、仕事が立て込んでいてアウト。新青森駅で「だあーっ」と資料を読み込み、新幹線の中で「おりゃーあ」と文書をまとめて、気がついたら仙台に着いていました。
 夜は高校の同窓生で仙台在住のメディア関係者と軽く飲みました。ボクが構想しているあるキャンペーンについて話をするためです。
 「ふるさと納税」といって任意の自治体に自分の税金の一部を支払う仕組みがあります。これを被災地支援に活用したいと思いながらも、ずーっと忙しく何もできないまま夏になってしまいました。そこで、いま、いろいろな「つて」を頼って、大震災から半年になる9.11をめざしてキャンペーンを立ち上げられないか折衝しているのです。
 すでに被災自治体へは5月初旬の段階で400億円が集まったそうです。この潜在力を引き出し、被災自治体が自分たちの判断で行える復興事業の資金確保に協力したいのです。東京都港区のように、区民に積極的に呼びかける自治体も出てきました。また、岩手県は震災孤児支援のための「いわての学び希望基金」を設けて、ふるさと納税による寄付を呼びかけています。そのようにして被災自治体が支援メニューを示すことで、寄付の見える化が進み、ふるさと納税による被災者支援に対する関心と参加が増えていくと、ボクは確信しています。
 そんな感じで熱弁をふるっていたら、軽く飲むはずがついつい飲みすぎてしまいました。

[今日の食事]ちょっと太ったかも…
 朝:おにぎり2個、みそ汁
 昼:まぐろ&うに丼
 晩:刺身、茶豆、油揚げ、アスパラ、生ビール2杯、日本酒2合

2011.08.02

衆知を集める面白さ

休みのない予備校講師の「夏休み」日記(その3)

 青森メディカルサポートセミナーの最終日は、がっつりとワークショップをやりました。特定のテーマについて論点を整理しつつ、みんなで話し合いをするのがワークショップです。一部の医学部入試にあるグループ討論とほぼ同じです。今日のワークショップでは、どうせやるならと、来年度入試の出題予想の一つ(企業秘密なので内容はヒ・ミ・ツだよ)を取り上げ、話し合いがうまく進むようボクの方で基本的な論点を設けました。
 生徒さんたちが話し合っている間は「昼寝」ができるわけではなく、各グループの近くでどんな話し合いをしているのかをしっかり聴かなければなりません。「聞く」ではなく「聴く」ので、これがけっこうハードワークなのです。20数名の一人ひとりの姿勢、意欲、関心、内容を細部までチェックはできませんが、概要をつかみ終了後のコメント(講評)にも反映させなければならないので、ボクも必死になって生徒さんの話に耳を傾けました。
 とてもタイヘンですが、でも、これがものすごく面白いのです。はじめは与えられたテーマにとまどいながら、そして何度かの失敗をしつつも、みんなで話し合っていくうちに、一人ひとりがいろいろな問題に気がついていくからです。そのようにして1時間程度の話し合いを通じて、理解や思考が深まり、広がっていくさまは、感動的ですらあります。
 
最近は、ちっとも理解が深まらず、いつも「ふりだし」にもどったり、未知の事柄へのチャレンジ精神を欠くような、大人のつまらない会議ばかりを経験してきました。それでイライラが高じていたボクにとって、どこまでもぐんぐん伸びていく若者の話し合いは新鮮で、うらやましく思いました。そして、その成長を支えるのは、グループの他のメンバーとの意欲的で率直なコミュニケーションです。
 
衆知を集めて問題を解決する。それがワークショップの狙いです。生徒さんがぐんぐん伸びるのは、大人にありがちな地位や利益などへの「こだわり」がないからなのでしょう。その自由さこそが、衆知の質を高めていくのだと実感しました。若くはないので「ぐんぐん」は無理かもしれませんが、もっともっといろいろな人たちと話をしてボクも「ぼちぼち」と伸びていきたいなあと思いました。
 Nebuta02 青森ではねぶた祭りが始まりました。明日は仙台への移動なので、今日は延泊して祭り見物です。なんと最前列のイス席で、2時間の「夏休み」を楽しみました。初めて見たのですが、TDL(東京ディズニーランド)のエレクトリカルパレードより100倍面白い!ねぶたの灯りを見ながら、「ああ、ワークショップだけじゃあなく、祭りも『衆知を集める』だったよなあ」とぼんやりと思いました。
 でも、祭りは「みる側」ではなく「つくる側」に立ちたいというのがボクの性分です。祭り見物を終えて帰るころには、もう「つくる側」にもどっていて、ねぶた祭りがくれた「ヒント」を、来年の「さくら祭り」や商店街による被災地支援キャンペーンにどう活かせるか、アレコレ考えていました。明日は仙台に移動します。

[今日の食事]やっぱり緑黄色野菜が足りない…今日の授業でも「食への無関心」を取り上げたのに(笑)
 朝:クロワッサン1個、野菜ジュース+ジョギング5km
 昼:幕の内弁当
 晩:メンチカレー、生ビール1杯

2011.08.01

八甲田をのぞむ教室で

休みのない予備校講師の「夏休み」日記(その2)

 今年の青森メディカル・サポート・セミナーの会場は県立青森高校です。昨年はものすごい日差しと暑さだったのですが、何とかクーラーでしのげました。今年はクーラーがない会場なので、どうなってしまうんだろう?と恐れていたら、いやあー、とても快適でした。
 気温は27度でしたが、何よりも教室を吹き抜ける風が涼しい。ある先生から、これが「やませ」だと教えていただきました。先生たちとの意見交換を含めて、1日7時間の授業はそれなりに疲れました。でも、八甲田を遠くにのぞむ教室で心地よい風にあたるうちに、この一か月のストレスが洗い流された気持ちになりました。
 教室でどんな話をしているのかは「企業秘密」なのでブログには書けませんが、今年の受講生の皆さんも良い医師になりたいという意欲にあふれていました。彼ら・彼女らが今日の授業で書いた自己推薦書を、さっきまでホテルで「缶詰め」になって添削していましたが、まっすぐな若者の言葉にふれるたびに、とてもうれしくなります。そして、だいぶくたびれてはいるけれど、おじさんなりに全力で授業をしなければ…と思うわけです。
 Nebuta01 青森は明日からねぶた祭りが始まります。前夜祭もやっていて、写真のように大きなねぶたや小さなねぶた(子供ねぶた)が展示され、明日からの出番を待っていました。今年も東日本大震災もあったし、いまも少し強めの地震がありましたが、祭りを通じて「くじけない心」を示したいですね。ケッパレ東北!、ケッパレ受験生!

[今日の食事]
 朝:おにぎり1個、野菜ジュース+ジョギング4km
 昼:幕の内弁当
 晩:味噌カレー牛乳ラーメン←青森の名物

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