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2011.02.16

日本一早い慶大法の速報

まずはお疲れさまでした。駿台の正式な解答速報は2日後にアップされますが、論述力試験の問題を入手したので、簡単なコメントをしますね。日本一いや世界一、宇宙一(当たり前だけど・・・)早い解答速報です。
課題文は従来のように一本になり、設問は以下のとおりでした。

次の文章を読み、筆者の抵抗権についての捉え方を整理したうえで、実定法を超えた抵抗権について、具体例を交えて論じなさい。

課題文の要約は求めていませんが、「整理したうえで」との表現から、1段落目は筆者の捉え方についての説明にしなければなりません。課題文には「法実証主義」や「自然法」など受験生になじみのない言葉が並ぶので困惑したかもしれませんが、「捉え方」自体は明白で「超実定的抵抗権」と「合法的抵抗権」の二つをあげ、それぞれについての筆者の説明を適当に再現すれば問題ありません。設問をよく読まず全体を要約しようとすると大混乱しますが、この二つだけ説明すれば良いとわかれば超簡単だったと思います。

むしろタイヘンだったのは、その後の論述だったのでは?まず一般の受験生が犯しがちなミスは具体例をあげるだけで、「実定法を超えた抵抗権」について論じていないものです。論じるとは自己の判断と根拠を示すこと、つまり、いつも重要だとしつこく言ってきた論評を意味します。これも再三強調してきたように、具体例は目的ではなく手段です。適切な例をあげながら、、「実定法を超えた抵抗権」について論評できていれば、それだけで並(平均点=50点)以上は取れるでしょう。

論評のときに起点となるのが、課題文の最後の記述です。「実定法を超えた抵抗権」について筆者は二つの考えるべきこと(意義)をあげています。筆者のこうした積極的評価に対して賛成か反対かを考えれば、「論じる」ことができたでしょう。この点で、今回の出題も従来どおりの二項対立型といえます。このようにしてまずは立場を定め、その説明にふさわしい具体例をあげれば、具体例が目的ではなく手段になるはずです。

賛成の場合は、「実定法を超えた抵抗権」が行政の不正を明らかにしその不当な慣習を改めさせるような例をあげることになるでしょう。それはリークや内部告発です。これに気づいて、海上保安庁保安官による映像流出事件やウィキリークスをあげた受験生もいたと思います。そして、この点に、今回の出題の背景を見出すことができます。講習でも新しい話題だから出ないかもと言いつつ、リークについてはコメントをしましたよね。

一方、反対の場合は、「実定法を超えた抵抗権」の危うさを指摘することになるでしょう。それは、この抵抗権が各人の「良心」に委ねられている点にあります。一連のリークが情報テロでもあるのは、その「良心」の内容や質に問題があるからです。これについては「閉じた公共性」だとして映像流失事件の危うさを指摘したボクの論文の抜粋を掲載しました。あれをしっかり読んでくれていれば、けっこう良い答案になったと思うのですが・・・

他にも思うところは多々ありますが、詳しくは、あとで駿台の解答速報をご覧ください。

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