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2010.02.03

<医>グループ討論のツボ

 明日(2月4日)は自治医科大学の二次試験ですね。論文試験もグループ討論も難関ですが、将来に地域医療を担うためのウオーミングアップと考え、落ち着いてのぞみましょう。
 かつて予備校の模擬討論を振り返ったときの文章を以下に転載します。参考になるかどうかわからないけど一読してみてください。

☆顔を上げて話をする・聴く
 1回目の模擬討論のときは緊張もあって多くの人が節目がちに話をし、話を聴いていました。医療者に不可欠なコミュニケーション能力をみるのも、グループ討論の目的の一つです。顔を上げて話をする・聴くようにしましょう ☆始めと終わりの表示をする 不慣れなため、話の始まりと終わりが判然としない人も多かったと思います。始めのときは「はい」とメンバーに発言を求め、終わりのときは「以上です」「・・・と考えます」などと表現して区切りを明確にしましょう。なお、話の連動性を生み出すために、終わりは自分の話を区切るだけでなく、「・・・と私は考えますが、○○さんはどう思いますか」などと他のメンバーに話を振ることも有効です。この場合の○○さんが自分と異なる立場の人だと、議論を生み出すきっかけになるので、より効果的です。

☆簡潔に発言する
 グループ討論の時間は限られていますが、何もあわてる必要はありません。あわてると1回の発言にいろいろなことを盛り込む傾向があるので気をつけましょう。1回の発言は長くても1分程度を目安として、その場の流れを考えてもっとも適切な言葉・内容を選んで話すようにしましょう。足りない部分は、あとから補えばよいのです。もっと大胆に言うならば、自分の足りない部分を他のメンバーが補うことを受容するくらいの余裕が必要です。不足を補い合うこともグループ討論の意義だからです。

☆相手から引き出す
 模擬討論で十分な時間を取れなかったため仕方のないことですが、他のメンバーとのやり取りが少なかった点が気になりました。与えられたテーマに対する自己の見解を述べるだけでは、グループ討論の意味はありません。各自が自己の見解を明らかにし、討論の素材が出揃ったら他のメンバーとの質疑応答を積極的に行い、全体の理解・思考を深める努力をしましょう。 ただし、質問をする際に気をつけるべきことがあります。それは、枝葉末節と思われる発言は無視して、あくまでも主題や主要な論点に関する内容を取り上げることです。一般的に、質問には「あることを深めたい」という目的があります。何をどの方向で深めたいのかを確認して、必要性を見極めたうえで、積極的に質問してみましょう。 

☆議論の流れを読む
 自分自身の質問については上記のような注意をしていても、他のメンバー質問によって議論が枝葉末節な内容となり、あらぬ方向に流れていくことはよくあります。日常的に十分なトレーニングを積んでいる人は皆無だと思われるので、入試本番でもそうなる場合が多いと思われます。討論の開始直後は多少は話が拡散しても構いませんが、少なくとも後半は議論の流れに介入し、討論の内容を整理統合する必要があります。争点・論点からずれていることに気づいたときは、「いま××の話になっていますが、もっとも重要な点は○○なので、これについて話し合いませんか」など、積極的に介入するようにしましょう。

☆メモを取れない場合の次善策
 メモを取れない場合、すべての発言を正確に記憶することは困難で、その必要性もありません。他のメンバーの話を聴きながら、テーマに対する理解・思考を深める上で大切なことを選び記憶するだけで精一杯でしょう。それを最善策とするならば、次善策は直近の発言に対応するような発言・質問をすることです。直近ならば、発言内容についての記憶が鮮明だからです。ただし、これがリスクを伴う点にも留意しましょう。直近の発言が主題や論点からズレている場合、それに関連する発言が続いてズレが拡散するのがリスクです。直近の発言がズレているならば、それには反応せず、あえて無視することも時には必要です。

 入学試験だからといって「勝負」だとは考えず、他の人の考え方や話し方をしっかり受け容れ、楽しめると良いですね。医療の現場だけでなく社会にはいろいろな人たちがいます。試行錯誤しつつ彼ら・彼女らと向き合って行くことも医療者の資質の一つといえます。自分と異なる他者と向き合い、揺さぶられることを楽しんできてください!それがよき医師の第一歩となることを信じています。

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