<医>恩人の病気
ボクの恩人ともいえる人が、ALS(筋萎縮性側索硬化症)になったことを人づてに聞きました。医系論文でも出題例があるため、授業の中でもときどき取り上げてきた病気です。また、今月上旬に行われた青森でのメディカルサポート講座(弘前大学医学部の地域枠AO入試対策の講座)でも、ALS患者の家族に手紙を書くというテストをやったばかりです。そのALSになるなんて、話を聞いてボクは絶句しました。
彼とは数年ほど会っていませんが、ボクが若いころには本当にお世話になりました。ボクは大学院を出て、NPO「情報公開クリアリングハウス」の前身団体のスタッフをやっていました。自宅にパラサイトしていたこともあって、ワーキングプワーよりも薄給で、家庭教師のバイトをしながら、何とか生活していました。そんなボクを「食える」ように支援してくれたのが彼です。
当時はまだまだなじみの薄かった情報公開について、彼は月刊誌の連載コラムの仕事を紹介してくれました。その仕事は若い後輩にバトンタッチするまで何年か続きました。その連載コラムで鍛えられ、本や論文を書き、講演もする仕事が徐々に身についていったのです。こう考えてみると、予備校で小論文を教える起点となったのも、彼の紹介してくれた連載コラムだったといえます。
胃ろうや人工呼吸器をつけ寝たきりの生活では、お見舞いに行くのも難しそうです。手紙を出そうとも考えましたが、いつもとは勝手が違って言葉が出てこないのです・・・情けない話ですが、今はただ、こうして遠いところで病状を気づかうしかないのかもしれません。



