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2009.06.13

<社>コラム 賛否は問わない

 「個人論文指導」といって、授業の前後に一人ひとりの生徒の質問に答える時間があります。教室での表情や反応からはわからない生徒の声を聴くことができ、ボクにとっても貴重な時間です。他の生徒にも役立つ質問や話もあるので、個人が特定されないように編集加工して、ときどき内容を紹介しています。
 たとえば、先日、こんな質問がありました。

他の予備校で「ある事柄に対する賛否を問われたら、大学側の考え方に合わせなければならない」と指導されたのですが、本当ですか?

 「それは誤りですっ!!」と、ボクはきっばり答えました。かつて慶大総合政策の論文試験で、学校や社会における国旗・国家(日の丸・君が代)のあり方を問う出題がありました。大学側も受験生が賛否に迷うことを想定して、「なお、あなたの考えを論理的に書いていただければ、どのような立場でもけっこうです」と設問に明示しました。
 解答の賛否を問わない。それが論文試験の常識です。大切なことは賛否ではなく、その判断をいかに論理的に説明するかなのです。そもそも個別の問題ごとに「大学側の考え方」などあるはずもありません。
 他の予備校では例として裁判員制度をあげ、法学部を受けるなら賛成しなければならないと指導したそうですが、この制度に反対する法学者や弁護士もいるわけで「はあ?」って感じです。ちなみに旭川医科大学の集団面接(グループ討論)でも裁判員制度が出題されたとのこと。医学部の場合はどうするんですかね?
 他の予備校のことながら、そんな指導していて、講師はともかく生徒は大丈夫なのか?と心配になります。ゆえに笑えるようで笑えない話なのでした。
 

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