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2009.05.15

<社>コラム 岩国の井原前市長に会う

 今日、仙台校での医系論文の授業の行きがけに、山口県岩国市の前市長・井原勝介さんに東京駅で会いました。井原さんは市長在任中(1999-2007)に、米軍岩国基地の空母艦載機移転問題で2006年2月に住民投票を実施したことで知られている方です。
 この住民投票の結果は移転反対票が過半数となり、井原さんは民意に基づき移転に同意しない姿勢を貫きました。ところが、移転容認によって国からの経済的支援を引き出そうとした市議会と対立し、2007年12月に再度民意をはかるために辞職し、翌2008年2月の出直し市長選挙に出馬したものの敗れました。
 現在、彼の仲間が米軍家族住宅をめぐる情報公開に取り組んでいることから、わずかな時間でしたが、その件についてお話を伺ったのです。市は米軍家族住宅に関する市内部の協議記録を非公開としたのですが、すでに内容は報道機関によって明らかにされています。また、一部の市議に対しては「協議報告書」という現物が手渡されていました。それを市民にだけは見せないという秘密主義がまだあることに驚きました。
 それとともに、地方都市が経済的に疲弊していく中で、国が市民にお金をちらつかせて、基地という「嫌悪施設」を押しつける構造に憤りを覚えました。論点は基地に賛成か反対かではなく、地方都市がどのように自立していくかです。基地についてくる金への依存の危うさに、もっと多くの市民が気づかなければなりません。
 帰りぎわに井原さんがこれは「まちづくりの問題」だとおっしゃっていたことが印象的でした。市民が空母艦載機訓練による爆音にさらされずに、かつかつ働き生きていける地域社会をどうつくっていくのか?超難問ですが、受験生の皆さんも考えてみてください。

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