KYへの過剰反応
直前講習に時期になり、これまで小論文対策をしてこなかった人たちの文章を読む機会が増えています。そうした中で気づいたのが、KYへの過剰反応とも思える文章の多さです。某首相の影響で最近のKYは「漢字を読めない」ことなのだそうですが、ここでいうKYは「空気を読めない」というやつです。そして、それへの過剰反応とは、周囲から浮くことを恐れて自分の考えをなかなか言わないことです。
たとえば、裁判員制度がテーマだったとします。自分自身はこれに反対なのですが、延々と賛成派の主張を紹介し、一定の理解を示して、ようやく反対の主張や理由に入る・・・そんな感じの答案が、KYへの過剰反応の典型例です。別に採点者は「あなたは空気が読めないねえ」などとは言わないので、反対なら反対だとしっかり主張すればよいのに、まず相手に合わせようとするのは、なぜなのでしょうか?
そうではなく、まずは自分の考えを固めるべきです。その上で、相手の主張にも耳を傾け、理解してもらうべく説明を掘り下げたり、必要に応じて考えを修正していけば良いのです。受験生には罪がなく、世間に流布する小論文のマニュアルが「確かに・・・しかし・・・」を強調してきた結果なのかもしれませんね。KYへの過剰反応を避け、「私から、あなたへ」という方向性で考え、表すようにしましょう。「あなたがいるから、私がいる」というような他者依存的な関係は、恋愛はともかく小論文では害が大きいと思います。
KYをおそれず、自分が考えたことを自由に表現しましょう!



