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2008.07.09

遺伝子診断

 今週は月曜日から駿台市谷校で高2生対象の医系論文の夏期講習です。難問ばかりですが、みんな一生懸命に取り組んでいます。医系論文は簡単には答えが出ないものも多く、悩みの深さを大切にしたいとボクもモード・チェンジして授業にのぞんでいます。

 例によってテストの内容は企業秘密で公表できませんが、今日は遺伝子方面をテーマに取り上げました。遺伝子の解明が進んだ結果、遺伝子診断で得られる情報を活用していろいろなことができるようになりました。たとえば、着床前診断といって受精卵を調べて男女の産み分けをしたり、重い遺伝性疾患の有無を調べて着床・出産の判断に活用することができます。一方で、そうした命の「選別」が人間や個人に深刻な影響を及ぼすことも危惧されます(どんな影響かは自分の頭で考えましょう)。
 昨年の慶大経済の論文試験は、この遺伝子診断がテーマでした。その利点を強調する課題文を読ませて、それへの反論を通じて議論を展開させる出題です。このように論文は「議論への参加」でもあり、このテーマに限らず、どのような見解の対立があるかを想定し、自分自身の見解を固めていくことが必要です。しかも、遺伝子診断のように、賛否の見解それぞれに説得力があるため、なかなか判断がつかない難問ばかり・・・どうしたら良いのでしょう?
 大学がこうした難問を出題するときは、ひょっとしたら、受験生が明快な答えを出すことよりも、とりあえずの結論(仮説)に至る「考える道筋」のつけ方をみたいのかもしれません。だから、受験生は何が問われているかを確認し、「正しく悩む」ことが必要なのです。慶大経済が遺伝子診断を出題したのも、テーマではなく「考える道筋」に力点を置いたからです。
 経済学部だから経済のテーマが出題されるとは限りません。これが「経済の話もしてね」というコメントへの少し長めの回答です。他の学部についても、志望学部に特化し、それに関するテーマを追いかけるのは無意味です。出題テーマはランダムなので、ちょっとタイヘンだけど、世の中のいろいろなことに関心を持ち「正しく悩む」ことを続けてくださいね。

 

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