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2007.12.25

コンビニ弁当の再生食堂

 まさに「師走」ですごく忙しくって、「新しい公共フォーラム」の報告もようやく第2回目です。
 テレビでも大きく取り上げられてきたので知っているかもしれませんが、舞台は路上生活者が多く暮らしている横浜・寿町です。そこでは、路上生活者の自立支援をしているNPO「さなぎ達」が活動しています。フォーラム分科会には、その理事・事務局長をつとめる櫻井さんが出席してくださいました。
 リンク先のHPを見ればわかるように、「さなぎ達」はさまざまな活動をしています。今回は、その中の一つ「さなぎ食堂」について報告していただきました。櫻井さんたちはホームレスが昼間集える場所として「さなぎの家」を運営しています。そこでは路上生活者に支給されるパン券1枚または300円で温かい食事を提供しています。その「機能」が「さなぎ食堂」です。
 路上生活者には高齢者が多いにもかかわらず、栄養のある食事をとることができません。しかし、NPOが提供できる食事には予算や人手の面で限界がありました。そんなとき、コンビニのローソンが余剰食材の受け入れ先を探していて、それを横浜市が櫻井さんたちにつないで実現したのが現在の「さなぎ食堂」です。
 「さなぎ食堂」では、消費期限前のパンや弁当を一つ50円で販売しています。また、コンビニの工場で出た余剰食材(揚げ物やお惣菜)を最調理して、300円の定食に再生させます。「さなぎ食堂」のブログには、定食のメニューが紹介されています。いずれも、こうしたNPO,企業、行政の協働がなければ、ゴミとして捨てられる運命にあった食材です。
 ローソンはこれにより廃棄食品の1/3を減らし、「さなぎ食堂」の利用者も1日平均で50人も増えました。これらは無償提供され、売り上げは「さなぎ食堂」や「さなぎの家」の維持に活用されます。
 櫻井さんの報告を聞いて、実に大切な仕事をしているなあと感激しました。そして、市民活動やボランティア活動がインターフェイスを広げていくことで、いろいろな可能性が開けていくことを再確認しました。何となく閉塞感が漂う時代ですが、人間と人間がつながることの面白さを受験生の皆さんにも知ってもらいたいと思い紹介します。

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