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2007.12.13

ダイバーたちの大掃除

 昨日は、以前紹介した「新しい公共フォーラム」があり、約200人が参加しました。舞台裏での後房雄さん(名古屋大学法科大学院教授)との雑談も刺激的で面白かったのですが、受験生には少し難しい話もあるので、分科会に登場したNPOの皆さんを紹介しましょう。ボクはその分科会のコーディネーターをつとめたのですが、それぞれの話がとても魅力的だったからです。
 その第1回は、海をつくる会の坂本さんの話です。
 上のリンク先を見ればわかるように、彼は海をまもり・つくるために実に多彩な市民活動をしています。そのうちの一つが、記事タイトルにあるダイバーたちの大掃除です。横浜の山下公園前の海の底には、モラルのない人が捨てたゴミが埋もれています。空缶やペットボトルだけでなく、自転車、タイヤ、ビーチパラソルなどなど・・・坂本さんたちは、もう25年以上も前からその掃除をしています。
 ただ掃除といっても、そのへんにあるゴミを拾うのとはまったく違います。海底にあるゴミなので、もぐって引き揚げるのです。ちなみに昨年は約40名のダイバーが参加し、引き揚げたゴミはなんと1.5トン!!もぐっては引き揚げの繰り返しで、気力だけでなく体力も必要な仕事です。何年か前からは芦ノ湖の湖底清掃を始め、今年は富士五湖の一つ西湖の清掃を行いました。
 また、彼らはゴミを引き揚げるだけではなく、「あまも」という海草を植える活動もしています。「あまも」が水質を浄化し、微生物や幼稚魚を育んでいくのです。分科会終了後に坂本さんに話を聞いたら、彼らが植えた藻場にカレイの稚魚が育っていたとのこと。せせこましい世の中で、なかなか大きな夢のある話だなあと思いました。彼はまだ若いのですが、思わず枯れ木に花を咲かせた「花咲じいさん」(ごめんなさい)をイメージしてしまいました。
 どんなに一生懸命にゴミを引き揚げても、ゴミはなくなりません。「あまも」を増やすには途方のない時間がかかります。それを徒労という人がいるかもしれませが、そのように理屈をつけて無為に過ごすよりは、「自分でできることは何でもやってみようよ」という生き方の方がボクはおもしろいと思います。坂本さんや他の報告者の話(生き方)を聞きながら、若い世代を対象とした「よく生きる」という意味での教養講座をいつかやってみたいなあ。
 まもなく年の瀬です。自分の家や車をキレイにするだけでなく、ダイバーたちの大掃除のように、海、湖、川をはじめとするコモンズ(共有財)もキレイにしたいと願い、行動する人が少しずつでも増えると良いですね。
 

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