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2007.11.11

メディアリテラシー

 以下が早大政経AO入試にほぼ的中(?!)の演習テスト「出題の意図」の記述です。そのまんまというわけにはいかないけれど、「わかりやすい言説」が好まれるなど…今回の論述問題でも使えると思います。解答速報的に読んでください。こっちの出題が1年早かった・・・やはりボクはせっかちなのです。

 論文を書くことは、課題文にもある「メディアリテラシー」を獲得することと同じです。社会科学系論文は課題文が出題されることが多いのですが、その内容にうなずくだけでは独自性のある答案を書けません。与えられた情報(課題文)の内容を正しく理解したうえで、筆者に問いかける力が必要不可欠です。それは、まさに課題文が「メディアリテラシー」としてあげる「批判的読み取り能力」です。また、問いかけに対する答えを筋道たてて説明(展開)しなければ、主張は単なるひらめき・思いつきにとどまり説得力を欠きます。「論理的思考力」は「メディアリテラシー」だけでなく論文を書くときにも欠かせない能力です。
 しかし、論文を書くことも「メディアリテラシー」を獲得することも、実際には容易ではありません。マスコミやコンピュータネットワークを通じて、毎日のように私たちには大量の情報が提供されています。それらを消費するだけで"いっぱい、いっぱい"で、情報の内容を批判的に検証し、それに基づき自分の考えを整理、表現する余裕はありません。しかも、社会・世界が多様化、複雑化しているため、批判や思考の軸となる“モノサシ”(価値観)に確たるものはなく、何を基準に与えられた情報を評価するのか私たちはいつも揺れ動いています。誰もがその“しんどさ”から逃れたいと考えるから、「わかりやすい言説」が好まれるのです。
 論文対策でマニュアル本がもてはやされるのも同じ構造です。水のように“低きに流れる”のでなく、思い切り背伸びをして“しんどさ”に立ち向かってください。それは、マニュアル本やネタ本という情報に依存するのでなく、継続的な学習を通じて自分の頭で考える経験を増やしていくことです。まだ始まったばかりですから、ぼちぼちと、しかし着実に論文に取り組んでいきましょう!

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