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2007.10.20

食品偽装を考える

 不二屋から始まった一連の「食品偽装」事件は、ミートホープ、白い恋人、赤福・・・とおさまる気配はなく、今日はついに秋田名物の比内地鶏にまで及んだようです。仕事や遊びで和歌山県以外の都道府県すべてを訪れ、その土地の美味を味わい、銘菓・名産とご当地キティちゃん(我が子へのおみやげ…だよ)を買い求めてきたボクとしては寂しく・残念なかぎりです。
 これだけ続くと、個人的な思いはともかく、小論文入試の出題テーマとしても一応はおさえなければならないでしょう。ただ、「食品偽装」についてあなたの考えを述べよ・・・などという、あまりにストレートな出題はないはずです。予想されるのはあくまでも「食品偽装」がらみであり、この具体例にどのような「問題発見」をするかが問われています。
 すぐに思いつくのは、効率・利潤を追求する企業の宿命です。廃品とするより再利用した方が、バレなければもうかるし、「もったいない」という現場の素朴な感情にもマッチします。ひと昔前には余った具材やお酒を再利用していた飲食店が、それなりにあったはずです。社会的責任を負うべき大きな企業になっても、そうした場末の居酒屋やスナック的な感覚のまんまっだったのかもしれません。効率・利潤の追求と社会的責任をどう調整していけば良いのでしょうか?
 ポイントは、不正をすれば必ずバレるような仕組みを「「強く」することです。今回の赤福も内部告発がきっかけとのこと。その人たちの権利・利益を保護する公益通報者保護法という法律があります。まだまだ知られていなかったり、ミートホープ事件のように、せっかくの内部告発をどこかで握りつぶしてしまう現状があります。これを改め、この法律をもっと「強く」すれば、いつかはバレると観念して、悪いことを諦める企業も出てくるでしょう。
 他にもいろいろな問題の発見や解決策があると思います。ただ、これ以上話すと、今後のレギュラー授業や冬期・直前講習のネタがバレるので、このへんでやめておきます。何かを読んでおぼえることや教えてもらうという受け身の姿勢では、小論文を考え・書く力は身につきません。自分自身でも「食品偽装」がらみで、どこにどんな問題があって、それにどう対処すべきかを考えてみましょう。 

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