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2007.07.01

インプットよりアウトプットを

 小論文の出題テーマは多岐にわたります。また、必ずしも学部の特性が反映されるわけではありません。典型的なのが昨年の慶大学経済です。テーマは「遺伝子診断」でした。「経済学部だから経済分野からの出題にちがいない」と誤解していた人はビックリしたはずです。また、かつて慶大法では「つるつるしたもの」が出題されました。これは現代社会における人間関係の希薄化を象徴した言葉ですが、法律・政治との直接的な関係はありません。これらに例示されるように、テーマは学部に関係なく何が出題されてもおかしくないと考えるべきなのです。
 どこからタマが飛んでくるかわからないのは不安です。その不安を和らげるためにネタ本のようなものがはやるのですが、複雑な社会・世界をたかが一冊の本でとらえられるはずもありません。「ムダだから読むな」とは言いませんが、あまり当てにしない方が賢明です。
 そもそも小論文はアウトプット系の教科なので、ネタ本を読み漁るというインプット系をいくら強化しても仕方ないのです。慶大SFCの小論文は課題文の分量が多いことで有名ですが、それらをいくら網羅的に正確に理解しても答案を書けるわけではありません。それよりも「国家の役割」のような与えられたテーマについて、自分の考えをどのように組み立てていくか考えることが肝心です。課題文は自分の考えを説明するための素材の一つです。活用する範囲で理解の正しさは必要ですが、他の記述までも正確に理解しなくても良いのです。
 ボクはSFC受験者に「発想転換」の必要性を強調します。それはこれまでの勉強でしみ込んだインプット信仰(情報・ネタさえあれば何でも書けるという錯覚)をやめ、アウトプットにふさわしい力を身につけていくことでもあります。それは、どうすれば身につくのか?続きは明日です。

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