問う能力の再開発
今日は駿台の夏期講習・慶大対策論文<法学部>の初日。2006年出題「問う能力の再開発」を中心に講義したのですが、その趣旨が受講生の皆さんには伝わったでしょうか?
この出題は従来の傾向を大幅に変更したことで注目されました。しかし、そうした見た目以上に重要なことがあります。それは、出題を通じて論述力試験とは何かをアピールしたことです。アピールの内容を以下にランダムに記します。
①論旨を中心に課題文を理解する
②課題文・筆者に対する自己の見解をもつ
③説明に独自の視点を盛り込む
④記述内容を整理して論理を組み立てる
⑤主体的な問題発見を論述の基本とする
授業でも紹介したように、法科大学院の論文入試でもマニュアル型の答案が目立つそうです。小論文対策として特定の型やネタをおぼえこませて、どんな出題でも対応可能と信じ込ませるイージーな学習指導が流行しています。ある試験で出題された「安楽さへの隷属」は、ここにもみられます。イージー・安楽では対応できないことを、2006年出題を通じて感じ取ってほしいのです。
上記のアピールを受け止めた小論文対策は、まさに問う能力の再開発といえます。そして、それは受験生だけではなく、メディア関係者を含めた大人にも必要なのかもしれません。災害報道の中で、あいかわらず「どうですか?」と間抜けな質問をする記者をみると、問う能力の欠落・蔓延は「深刻だなあ」と思うのです。
でも、受験生の皆さんはまだまだ若いので、今からバッチリときたえれば大丈夫です。
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