右か左か…という勘違い
夏期講習の第2日。慶大法の2007年出題を小テストで取り上げ、実際に答案を書いてもらいました。事前に準備したとはいえ、要約(500字)と論述(500字)を60分で仕上げるのはタイヘンだったと思います。お疲れさまでした。
設問は「法」「政治」「歴史」の三者の関連の要約を求めています。要約を通じて、「歴史の真実と政治の正義」(課題文のタイトル)という論点が浮かび上がります。それについて自分の考えを述べるのが解答の基本です。
歴史は「唯一絶対の真実」を求めます。一方、法・政治は真実がいくつもあることを前提に、相互調整を通じて「真実」を取り決めます。前者を絶対的真実、後者を相対的真実と言い換えても良いでしょう。そのいずれを重視するかが問われています。
ところが、授業でも話したとおり、ネット上の書き込みを読むと「右か左か」が問われていると勘違いした人がかなりいたようです。それは課題文の後半に、東京裁判、南京虐殺、従軍慰安婦などの具体例にひきずられのかも。勘違いした人たちは、それらの記述から筆者を勝手に「左」と考え、日本の戦争責任をめぐる「右か左か」の話しに論点がズレていった・・・。そんなところでしょうか?
要約の体裁が整っていても、「右か左か」では理解の浅さを自ら証明してしまいます。失敗しないためにも、直感に頼らず、正確に論点を把握しましょう。
PS.右とか左とか書いてたら、ムーディー勝山の名曲が聞こえてきたような・・・
« 問う能力の再開発 | トップページ | お客様な時代 »
この記事へのコメントは終了しました。




コメント