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2007.07.03

NPOは何で食っているのか?

 今日は前期最後の授業で、テーマ解説としてNPO(非営利組織)を取り上げました。NPO登場の背景、特色と課題などを話しましたが、授業終了後にある生徒から質問を受けました。

 「NPOの人たちはどのようにして生活しているのですか?」 

 昨日の記事で取り上げた問題発見とは大それたものではなく、こうした素朴な疑問なのです。その意味で、たいへん良い質問でした。
 ボクもいくつかのNPOの理事をつとめ、実際に運営を担っています。しかし、一つを除いてまったくの無給です。その一つも有償ボランティア程度の対価で、それだけでは食っていく(生活していくこと)ことができません。だから、予備校講師をしたり、原稿を書いたり、講演をしたりして、他に収入の道を確保しているのです。ちなみに講演の謝礼も半分はNPOに寄付して、その資金確保に協力しています。もちろん、NPOで働き生計を立てている人もいますが、それは例外的で多くは低水準の報酬で何とかしのいでいるのが実情です。

 「それでは、お金に余裕のある人しかNPOができないのでは?」

との疑問ももっともです。ただ、こうした薄給のNPOスタッフがそうであるように、経済的な余裕がなくてもNPOをやっている人も少なくありません。授業で話したように、カネ本位ではなく自己本位がNPOの特色です。平和、環境、社会的弱者の支援など、自分が大切だと考える価値を重視し、その社会的実現(この点で自己中心主義とは違います)をめざすのが、ここでいう自己本位です。カネもあったらイイけれど、その有無・多寡は判断基準ではないのです。
 そんなNPOでも必要最小限の活動資金を確保しなければなりません。ボクがない頭をしぼって調査研究受託や研修・講座を企画するのも、半分は資金確保が目的です。これが半分を超えると本末転倒になってしまう(カネが目的になってしまう)ので気をつけたいところです。
 

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