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2007.02.17

超速報!慶大法の論述力試験

慶大法を受験した皆さん、お疲れさまでした。いま17日の午前1時すぎ、おそらく日本iいや世界で(当たり前?!)一番早い「超速報」をお届けします。今年の設問は・・・

以下の文章を読み、そこで展開されている「法」と「政治」と「歴史」の三者の関係を500字程度で要約し、それと関連づけながらあなた自身の考えを述べなさい。

でしたね。昨年のような複数設問にならず「先祖がえり」しましたが、筆者の主張を踏まえて自己の見解を述べるという「対話」型の傾向は今年も維持されました。また、「500字程度」の多めの要約を求める出題は、10年(1998年入試)ぶりです。課題文の内容と論理の深さから、こうした字数設定になったと思われます。

一見するととっつきにくいテーマですが、キーワードや全体の論旨をおさえれば要約は何とかできたと思います。評価を左右するのは後半の残り500字程度の論述です。ポイントは「それと関連づけて」という表現です。この表現が用いられたのは前述の1998年入試で、そのときも「500字程度」の要約でした。これだけの要約をすると、自己の見解がそれに引きずられてしまうので、「課題文の内容に関連していれば自由に述べてイイんだよ」という趣旨です。

なので、自己の見解は「三者の関係」を主題にしなくてもかまいません。設問にある「法」「政治」「歴史」のいずれかに焦点をしぼっても良いし、課題文のkey-word「法の精神」について論じるのもOKです。要約内容との間に何らかの「接点」があれば良いのです。「それと関連づけて」をそのように柔軟に受け止めることができたか否かが後半の論述部分の成否を左右すると思います。

昨年の出題傾向が6割、「先祖がえり」が4割という予想でしたが、これははずれました。ゴメンナサイ・・・昨年の出題のように解答の内容・構成を誘導すると、対策が容易になることを恐れたのだと思います。設問形式の予想は外れましたが、出題のテーマは我ながらイイところをついていたと思います。

駿台の冬期講習を受けた人は2日目の小テストを思い出してください。テーマは「日中和解」でした。その解説では出題趣旨として「若者の保守化」をあげ、若者である受験生の「ガス抜き」の出題だと説明しました。そのときの課題文の筆者も「東京裁判」に受容的でしたが、この主張に対して「充満したガス」(感情的な反発)を爆発させるのでなく冷静に受け止め考えることの必要性を強調したはずです。

今回の慶大法の課題文も「ガス抜き」した人は冷静に受け止めることができたと思いますが、その経験を欠く人は「東京裁判」に関する筆者の認識・判断に感情的に反発し、つまりキれてしまって論述部分がメタメタになったと思います。出題者は「若者の保守化」という現状をにらみ、何の合理的な根拠もなく感情的に反応する受験生を排除したかったのかもしれません。

このように考えると、受験生にとってはともかく、出題趣旨が明確で解答に差がつきやすい良問だったと思います。私の好きな言葉は「熱い心とさめた頭」ですが、「さめた頭」であることを求めた慶大法らしい出題でした。

以上は、推敲なしに書きなぐった「講評」です。詳しい講評と解答例は17日17時ごろに駿台の解答速報にアップされます。そちらをお読みください。

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