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2006.02.11

超速報!早大法の論文

 本日、早稲田大学法学部のセンター利用入試が行われました。受験した生徒さんが問題を送ってくれたので、以下に公開するとともに簡単なコメントをします。数日後に「速報」を掲載する予備校もあるかもしれませんが、おそらく日本(世界?!)最速となる、正真正銘の速報をお読みください。慶大法受験者も参考までに一読しておくことを勧めます。

 ☆問題全文はこちら (PDFファイル)をクリック

 つぎの文章は、フランスの大学で教職についている杜会心理学者、小坂井敏晶氏が一九九六年に発表した『異文化受容のパラドックス』の一部である。ここでは、日本語とフランス語における外来語受容の差異を比較しながら、ひとつの仮説が提起されている。この仮説について論評し、その上で、日本語における外来語は今後どうなっていくのか、また、どうなっていくべきか、あなたの考えを一二〇〇字以内で述べなさい。

 以上が設問です。テーマは外来語を例にした「異文化受容」です。設問を読むと、筆者の仮説に対する論評と外来語に関する論述の二つが求められています。論評の対象である筆者の仮説(外来の異物を<外部>にとどめておくからこそ異文化受容が容易になる)は課題文の最後に明示してあるので、「超」がつくくらい簡単な課題文で理解力の面ではまったく差がつかなかったと思います。そのため、理解力よりも論述力重視の出題といえます。

 ちなみに論述力評価のポイントは、以下のようなものになるでしょう。

  ①筆者の仮説について、何を根拠にどう評価しているか

  ②外来語に関する論述をどう展開しているか

 このうち②については、設問で二つの方向性のいずれかで展開するよう誘導されています。一つは「今後どうなっていくのか」で、将来の見通しという事実認識を中心とした論述です。もう一つは「どうなっていくべきか」で、価値判断を中心とした論述です。授業の解説で「論文は事実認識と価値判断から構成される」ことを繰り返し説明してきました。それをおぼえていた人は、この二つの選択肢の意味を容易につかむことができたでしょう。設問がいずれかの選択を求めているのは、筆者の仮説に対する論評である程度のスペースをとられるため、両者を盛り込むだけのスペースが残っていないと出題者が想定したからです。

 なお、これらの論述内容と前半の論評内容とを対応させないと、首尾一貫した答案にはなりません。しかし、国公立大学の後期論文のように合格者が少数ではないので、そこまで厳密には採点・評価しないと思います。早大法センター論文は論文の得点だけで合否を決めますが、上記のポイントをそれぞれ適切にクリアしていれば合格になるでしょう。

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