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2006.02.04

小論文の採点基準のこと

 先日終えた直前講習の生徒アンケートで、採点基準についてblogでコメントしてほしいとのリクエストがありました。たとえば、某予備校の採点基準で一定の字数(800字/最大1000字の場合)を満たさないと減点になるというのですが、「それは本当か」というような質問です。大学が採点基準を公表していないので推測の域を出ないのですが、誤字脱字の減点を含めて実際には予備校のように詳細な基準を設けていないと思います。
 採点すべき答案の枚数や採点の期限を考えると、詳細な基準に基づく評価は大学にとって非現実的だからです。これに対して、予備校は教育機関なので受験生に対する「注意喚起」の観点から、詳細な基準に基づく「減点」をするのだと考えてください。先の例で言うと800字でも良い答案はありますが、仮に300字程度で課題文の問題提起を説明したら、論評と論述は500字しかなく掘り下げが不十分な答案となり、「結果的に」低い評価になるでしょう。そのリスクを避けよというのが「減点」の趣旨なのです。
 なお、採点基準を公開している大学はまだ少ないのですが、希少な公開例を紹介するので読みたい人は「続きを読む」をクリックしてください。
 

 皆さんの志望大学ではありませんが、ネット上で見つけた出題意図・採点基準の公開例のリンクです。出色は下関市立大学の2003年推薦論文です。観点別の点数はわかりませんが、採点の観点を示すとともに「答案の傾向」という採点講評までPDFファイルで掲載しているからです。ただし、肝心の問題は著作権がらみで掲載されていないのが残念。宇都宮大学の小論文は前期・国際学部が出題の意図をきちんと説明しているが、他は概括的記述にとどまっています。大学や学部が異なっていても、採点のツボは大差ないと思います。これらを読んで、私が授業で強調してきた理解や論述のポイントを「絞り込む」ことの重要性を再確認してください。

 ○下関市立大学・・・リンク

 ○宇都宮大学・・・リンク

 ○東京外国語大学・・・リンク

 ○青森公立大学・・・リンク

 ○上越教育大学・・・リンク

 

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